ニュース 社会 作成日:2019年10月30日_記事番号:T00086612
台湾では5種類の紙幣が発行されている。よく使用する100元札や1,000元札と比べ、めったにお目にかかることがない200元札と2,000元札は、流通量が極端に少なく、大量の新札が倉庫に眠っている。
200元札と2,000元札は2002年から発行されている。利便性向上の他、100元札と1,000元札の使用量を減らすことで紙の使用量を減らし、環境保護につなげることが目的で、今後も廃止の予定はない。
しかし「偽札をつかまされるのが怖い」、「2,000元札は額面が大き過ぎる」などさまざまな理由で、あまり使用されていない。予算センターのレポートによると、20年の予想流通量は▽200元札、約2,003万枚(紙幣全体の0.58%)▽2,000元札、5,016万枚(1.44%)──と、その他の紙幣▽100元札、11億8,131万枚(33.89%)▽500元札、1億8,236万枚(5.26%)▽1,000元札、20億5,175万枚(58.86%)──に比べ極端に少ない。
200元札の流通比率は16年の0.67%から昨年は0.62%、2,000元札は16年の1.69%から昨年は1.56%まで低下した。
こうした中、01年から13年までの間に200元札と2,000元札は計3億3,463万枚余りが印刷されたが、昨年末時点で1億4,347万枚が倉庫に眠った状態だ。しかも、中央銀行(中銀)傘下で紙幣の印刷を手掛ける中央印製廠には、両紙幣用の用紙が大量に保管されているそうだ。
02年当時の中銀総裁、彭淮南氏(就任期間1998~18年)は財布の中に200元札と2,000元札を常備し、機会があれば取り出してその使いやすさをアピールしていたというが、いまだに成果は上がっていないようだ。
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