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台湾製PVC、中国がAD関税撤廃


ニュース 石油・化学 作成日:2019年10月31日_記事番号:T00086622

台湾製PVC、中国がAD関税撤廃

 中国商務部は30日、▽台湾▽日本▽韓国▽米国──から輸入されるポリ塩化ビニル(PVC)に対する反ダンピング(不当廉売、AD)関税を撤廃したと発表した。同4カ国・地域からのPVCには2003年9月29日から16年間にわたってAD関税が課されていた。31日付経済日報が報じた。

 台湾のPVCメーカーでは、台湾塑膠工業(フォルモサ・プラスチックス、台塑)に10%、華夏海湾塑膠(チャイナ・ゼネラル・プラスチック)に12%のAD関税が課されていた。

 台塑の幹部は、中国向けの輸出が有利になるが、問題は中国でPVCの生産能力が過剰なことと指摘した。

 華夏の幹部も、中国国内のPVC価格は近隣のアジア諸国より高いため、短期的にはメリットがあるが、中国のPVC生産能力が大きいことに加え、今回のAD関税撤廃で4カ国・地域からの輸入が増えればPVC価格が押し下げられ、長期的にはメリットがなくなると懸念を示した。