ニュース 農林水産 作成日:2019年10月31日_記事番号:T00086629
パイナップルなど台湾の果物の輸出が、中国市場に極端に依存している実態が蘋果日報の調査報道で明らかになった。識者からは政治的リスクを懸念する声が上がっている。同紙が31日報じた。
中国への果物輸出額は2004年の34万6,000米ドルから18年には1億500万米ドルと303倍に増大。果物輸出額全体に占める中国の割合は1%から76%に拡大した。一方、日本への輸出割合は49%から8%に低下した。
種類別ではバンレイシが98.5%、パイナップルが97.1%と、輸出のほぼ全量が中国向けという状態になっている。マンゴーは11.6%と比較的低い。
中国向けの果物輸出が大幅に伸びたのは、中国が台湾農民層を取り込むために政策的に調達を拡大した背景がある。また、中国は距離が近く、検疫基準が日本などに比べて甘いため、台湾の果物農家にとって輸出しやすいことも要因だ。
こうした現状に、中華経済研究院(中経院、CIER)の呉明沢副研究員は、政治などの問題で大幅な需要減に見舞われた場合、非常に深刻な状況に陥りかねないと警鐘を鳴らした。
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