音響機器メーカーのオンキヨーは31日、電子機器受託生産大手の英業達（インベンテック）と、車載用スピーカー・電子機器の中国生産に関して、資本業務提携の検討開始で基本合意したと発表した。インベンテックからの出資を受けて重慶工場を新設し、スピーカー年間600万個の生産を目指す。
オンキヨーによると、同社は中国生産拠点の広州安橋音響（ＧＯＡ）で、世界市場向けに車載用スピーカーのＯＥＭ（相手先ブランドによる生産）を行っているが、米中関係の変化を受けて、中国国内市場向け業務の拡大を迫られている。こうした中、重慶に工場を持ち中国国内向け事業に強みを持つインベンテックから出資を受けることで、有数の自動車生産地域である重慶に新工場を設立し、中国向けの車載用スピーカー事業の拡大を図る。
将来的には、インベンテックと共同開発した車載用電子機器を、日本や世界市場に向けて販売することも目指す。
