ニュース 電子 作成日:2019年11月4日_記事番号:T00086668
設備業界では、ファウンドリー最大手、台湾積体電路製造(TSMC)が7ナノメートル製造プロセスで値上げを行うとの観測が出ている。複数の顧客は7ナノ値上げ観測を否定したが、業界関係者によると、来年上半期はアップル向け生産が大部分を占め、華為技術(ファーウェイ・テクノロジーズ)傘下の海思半導体(ハイシリコン)、アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)、聯発科技(メディアテック)などは当初予約していた以上の追加発注はできないようだ。4日付工商時報が報じた。
TSMC創業者の張忠謀(モリス・チャン)氏(左)は、18年6月の董事長引退後初めて、同社の運動会に出席した(2日=中央社)
業界関係者は、TSMCの極端紫外線(EUV)リソグラフィー技術を利用した7ナノプラスを、アップルがA13プロセッサーに採用しており、歩留まり率が向上しない限り、アップル以外向けに供給できず、来年第2四半期まで生産能力不足が続くと予測した。
設備業者によると、来年末にメディアテックやブロードコムが新チップに6ナノプロセスを採用するため、TSMCがEUV採用7ナノの生産能力の一部を、EUV採用6ナノ生産能力に転換することも一因だ。また、米中貿易戦争を受け、TSMCの顧客は当初、7ナノ生産に慎重だったが、今年下半期の第5世代移動通信(5G)や高性能計算(ハイパフォーマンスコンピューティング、HPC)需要が予想以上に好調なことも背景にある。
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