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原料在庫が大幅増、鉄鋼公会が鉄筋の輸出解禁呼び掛け


ニュース 金融 作成日:2008年7月8日_記事番号:T00008669

原料在庫が大幅増、鉄鋼公会が鉄筋の輸出解禁呼び掛け

 
 6月は雨が多かったため鉄筋の域内出荷量が減少し、輸入スクラップ鋼の値下がりなどから在庫が大幅に増えて、鉄筋製品がマーケット不足の圧力に悩まされている。台湾区鋼鉄公会は経済部工業局に対し、ビレットと鉄筋の輸出停止の解除を要求する考えだ。8日付工商時報が報じた。

 今年初め、域内でビレット不足が鉄筋価格の高騰を引き起こし、公共および民間工事の進度に遅れが目立つようになった。このため工業局は建設業者の要求を受け、4月からビレットと鉄筋の輸出を停止している。

 この間、国際スクラップ鋼価格が値上がりし、コスト増を懸念した一部の鉄筋メーカーが輸入行って在庫を積み増した。しかし、鉄筋大手の豊興鋼鉄は7日、スクラップ鋼の買い取り価格を400台湾元引き下げると表明。値下げ幅は6月下旬以来1トン当たり2,500台湾元(約8,820円)に達しており、これが鉄筋価格の値下げにもつながっている。

 さらに最近の豪雨で鉄筋の域内出荷量は深刻な低下を見せており、業界からは在庫圧力緩和のために輸出解禁を望む声が高まっている。