ニュース 石油・化学 作成日:2019年11月6日_記事番号:T00086722
台塑集団(台湾プラスチックグループ)傘下の台湾化学繊維(フォルモサ・ケミカルズ&ファイバー、台化)の洪福源副董事長は5日、従来は第4四半期売上高が前期を上回ると見込んでいたが、石油化学製品の価格下落が続いており、前期を下回るとの見方を示した。今後3年は、中国などアジアでエチレンなどの生産能力が1,000万トン以上増えるので、石化製品相場は引き続き下がると予測した。6日付経済日報が報じた。
洪副董事長(右1)は、石化製品価格が低過ぎて大手以外は赤字という状況は長く続かず、いつかは淘汰(とうた)が起きると指摘した(5日=中央社)
洪副董事長は、エチレン、エチレングリコール(EG)、ポリエチレン(PE)など多数の製品の価格が過去10年で最低、その他製品も利幅が最低で、ひどい状況だと語った。中国の独身の日(光棍節、11月11日)特売セールに向けた需要が終わり、年内の回復は見込めず、早めに設備を停止する可能性が高いと話した。
南亜塑膠工業(南亜プラスチックス)の呉嘉昭董事長も、第4四半期売上高は前期と同水準との従来予測について、非常に努力が必要だと語った。
10月は4%増収
台プラグループ主要4社合計の10月売上高は1,172億台湾元(約4,200億円)で前月比4%増だった。1~10月は1兆2,300億元で前年同月比15%減だった。
各社は▽台湾塑膠工業(フォルモサ・プラスチックス)、165億8,300万元(前月比8.7%増、前年同月比15.8%減)▽南亜プラ、241億9,900万元(前月比2.8%増、前年同月比12%減)▽台化、248億6,900万元(前月比1.8%増、前年同月比31%減)▽台塑石化(フォルモサ・ペトロケミカル)、515億9,600万元(前月比4.3%増、前年同月比24.4%減)──。
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