ニュース 社会 作成日:2019年11月6日_記事番号:T00086736
政府系銀行の一角、台湾中小企業銀行(台湾企銀、TBB)の施建安総経理(65)が5日、既婚の秘書(40代)との不倫疑惑がメディアに報じられ、その9時間後に辞任した。
施氏は、政府系銀行の彰化商業銀行(CHB)でキャリアを積み、ニューヨーク支店や中国事務所で勤務した後、同行の総経理に就任。その後、台湾企銀の総経理に転じた。
施氏は不倫疑惑が持たれている秘書と、彰化銀総経理時代からの付き合いで、その後、共に台湾企銀へ移籍した。秘書は施氏と頻繁に出張に出掛け、疑惑の念を抱く夫とたびたび衝突するようになった。結局、夫婦の住居から追い出され、別に部屋を借りて一人暮らしをすることになった。
秘書の夫はこっそり監視を続け、妻(秘書)が暮らす部屋に施氏が頻繁に出入りしていることに気付いた。夫は疑念を深め、妻が使用する車にペン型の録音機を忍ばせた。
昨年8月、録音機を回収したところ、そこには「強く抱いて」「こっそりキスしなくちゃ」などと、怪しい言葉を交わす妻と施氏の声が記録されていた。これを聞いた夫は2人が不倫をしていると確信し、妻と施氏を告訴。妻との離婚訴訟を提起した。
妻と施総経理は裁判で不倫関係を否定した。離婚訴訟については、妻が離婚を受け入れ、夫に100万台湾元(約360万円)の賠償を支払うことで和解した。施総経理が代理で支払うとみられている。不倫訴訟について夫は訴えを取り下げ、被告2人は不起訴処分となった。
このスキャンダルは、蘋果日報が5日午前に報じた。台湾企銀と株主の財政部は当初、施総経理を守る姿勢を見せたが、施氏は結局、世論の圧力に屈し、同日午後に開かれた董事会で辞任を申し入れ、財政部も承認した。
施総経理はその後も、夫が録音したデータは道路脇で記録されたもので、はっきり聞き取れない他、問題となった部分以外にも多くの言葉が記録されており、不倫を裏付けるものではないと主張している。
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