ニュース 社会 作成日:2019年11月11日_記事番号:T00086807
台湾のインターネット通信販売サイトでは現在、「独身の日(光棍節、11月11日)」前後の特売セールが大々的に実施されている。数年前から定着した同セールでは「当サイトだけの大安売り!」「期間限定、きょうだけこの価格!」といった派手なあおり文句が並んでいる。しかし蘋果日報の調査によると、消費者を欺くような手法を用いている業者も少なくなく、さらには普段よりも高い値段で買わせるケースまで見受けられた。
独身の日セールは例年、11月初旬から実施されることが多く、蘋果日報は台湾の主要なネット通販サイト、▽PCホーム24h購物▽momo購物網▽Yahoo奇摩購物中心──で販売される人気商品10品目を対象に10月末から追跡調査を実施した。
その結果、セール開始前に販売価格を大きく引き上げ、セール開始後に再び値段を戻して、「大幅な値下げが実施された」と見せ掛ける手法が頻繁に取られていることが判明した。
momo購物網では、先月30日に599台湾元(約2,150円)で販売されていた「倍潔雅」ブランドのティッシュペーパーが31日にいきなり1,170元に値上げされた。そして翌日の今月1日には再度589元に引き下げて、「581元引き」との触れ込みでセールを開始した。
Yahoo奇摩購物中心でも、先月29日に2,042元で販売されていたナイキのスニーカー「コルテッツ」が31日に2,320元にいったん値上げされ、セール開始後の今月5日に1,949元に値下げされた。
この他、独身の日セールでは「期間限定」と銘打って割引販売を実施するケースも多いが、PCホームでは先月31日にマイケルコースの高級バッグ「ディロン」を通常1万9,500元のところ、1日限定で4,311元に値引き販売していたが、特売後も価格を戻していない。
さらにポイント制度を利用して消費者の目をくらませる手法も存在する。momo購物網ではSK-Ⅱの化粧水セットを今月1日に1万3,860元へと前日より1,580元値上げした上で、「1万元以上購入で10%のmomo幣(1momo幣を1元として使用できるポイント)贈呈」イベントを実施。しかし実際には前日より10%以上値上げしているため、決してお得なわけではない。
セールでは大げさなあおり言葉に乗せられるのではなく、冷静に賢く購入を検討したいものだ。
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