奇美集団傘下の奇力光電科技（チーメイ・ライティング・テクノロジー）は、発光ダイオード（ＬＥＤ）第１工場での生産ライン設置に続き、第２工場の建設を計画している。両工場合計で有機金属気相成長法（ＭＯＣＶＤ）による結晶成長装置を100台設ける計画。同時に豊田合成（愛知県春日町）と特許使用権に関する交渉を進める。８日付経済日報が伝えた。
第１工場の結晶成長装置設置作業は年内にも完了する予定。第２工場の建設地も同様に南部科学工業園区樹谷園区（台南県新市郷）となる見通しだ。
一方、友達光電（ＡＵＯ）もＬＥＤ子会社の隆達電子を設立し、日亜化学工業（徳島県阿南市）と特許使用権に関する交渉を進めている。
奇美電子、友達光電など液晶パネル大手は、バックライト光源を節電性能が高いＬＥＤに改める方向で生産体制の確立に動いている。現在は豊田合成、日亜化学工業など外国メーカーからの調達が多いが、徐々に台湾での生産体制を整えようとしている。
