ニュース 電子 作成日:2019年11月13日_記事番号:T00086837
ファウンドリー世界最大手の台湾積体電路製造(TSMC)が南部科学工業園区(南科)で進める5ナノメートル、3ナノ製造プロセス工場、Fab18への投資額が、計1兆1,500億台湾元(約4兆1,000億円)に達することが明らかとなった。過去最大規模の投資で、今後売上高の5割以上を稼ぎ出す旗艦工場となる。同業のサムスン電子やインテルに対するリードがさらに広がりそうだ。13日付経済日報が報じた。
台南市政府経済発展局(経発局)が12日公表したところによると、TSMCの5ナノ工場への投資額は約5,500億元、3ナノ工場は約6,000億元。雇用機会をそれぞれ4,000件、5,000件創出する見通しだ。
5ナノ工場は3期に分けて開発され、既に第1、2期工場が完成した。第1四半期に開始した試験生産は、順調に進んでおり、来年3月にも量産を開始するとされる。
同社は、第5世代移動通信(5G)関連の受注増を見越し、5ナノプロセスの生産能力拡大を既に決定している。10月には、7ナノ・7ナノ強化版(7ナノプラス)の生産能力拡大分と合わせ、今年の設備投資額を140億~150億米ドルへと、従来計画から27~36%引き上げた。
さらに今後、第3期工場の建設を早め、5ナノ強化版を導入するため、来年の設備投資も今年並みの高水準を維持するとみられる。
3ナノ工場は南科の最も北側の用地で来年着工し、2022年に量産を開始する計画だ。
業界では、新竹科学工業園区(竹科)に設置予定の研究開発(R&D)センターなどを含めれば、同社の5ナノ以降の先進プロセスへの投資額は計1兆5,000億元を超えており、台湾域内で近年最大規模の投資だと指摘されている。
日本で完全子会社設立へ
同社は12日、設備投資予算1,998億7,450万元を董事会で承認した。工場や関連施設の建設、先進プロセスや先進パッケージング(封止)の設備調達、来年第1四半期の研究開発費などが含まれる。
この他、日本での100%子会社設立計画を承認した。顧客の設計を支援するサービスセンターの拡充が目的だ。
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