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台北~宜蘭の直線鉄道新線、交通部次長「高鉄で」


ニュース 運輸 作成日:2019年11月14日_記事番号:T00086878

台北~宜蘭の直線鉄道新線、交通部次長「高鉄で」

 交通部の黄玉霖政務次長(次官)は13日、宜蘭県を視察し、台北~宜蘭の新線による鉄道直線化計画について、在来線別線ではなく高速鉄道の延伸による建設を想定し、早ければ来年末にも環境影響評価(環境アセスメント)を開始すると表明した。14日付聯合報が伝えた。

 交通部は先月、台北~宜蘭の高速鉄道建設構想を明らかにした際、直線鉄道は在来線か高速鉄道の二者択一とする方針を示していた。黄政務次長は今回、直線鉄道は高速鉄道による建設を前提とすると明言した格好で、将来的に台北~宜蘭は台湾高速鉄路(高鉄)と海岸沿いを走る台湾鉄路(台鉄)の在来線が併存することになりそうだ。

 黄政務次長は「高速鉄道の総合計画策定には2年を要するが、早ければ1年以内に環境影響評価に必要な書類を整え、来年末にも環境影響評価に入りたい」と説明した。

 ただ、直線鉄道のルート上には、台北地域に水を供給する翡翠ダムの集水域があり、工事による水資源への影響を懸念する声が根強く、環境影響評価が順調に進むかどうかは未知数だ。台北翡翠水庫(ダム)管理局は先ごろ、反対を表明した。