台湾茂矽電子（モセル・バイテリック）は８日、韓国ネクソロンと約３億6,000万米ドルで、今年から７年間にわたり太陽電池向けシリコンウエハーの供給を受ける契約を締結したことを発表した。両社は今年２月にも２億9,000万ドルで５年間分のウエハー供給契約を結んだばかりだ。９日付蘋果時報が伝えた。
茂矽の太陽電池生産能力は現在30メガワット（MW）だが、30MWの生産能力を持つ２本目のラインが既に試産に入っており、５月には50MWライン４本にも着工した。50MWラインのうち２本は第４四半期にも量産を開始する計画で、同社の生産能力は年内に計160MWまで拡充されることとなる。同社は今回の契約を合わせて、400MW以上の需要を賄うだけの原料を確保したという。
茂矽は６月、ウエハーの受託製造および30MWの太陽電池生産ラインがフル稼働状態となり、売上高が前月比36％増の４億8,600万台湾元（約17億2,000万円）に上った。
