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YUSCO、中厚鋼板を増産


ニュース 鉄鋼・金属 作成日:2008年7月9日_記事番号:T00008701

YUSCO、中厚鋼板を増産

 
 ステンレス最大手の燁聯鋼鉄(YUSCO)は、ステンレス市場の低迷を受けて生産戦略を見直し、同製品の減産およびカーボンスチールの生産調整を継続するほか、中厚鋼板の域内相場が1トン当たり3万6,000台湾元(約12万7,000円)以上まで上昇していることを受け、7月から同製品の増産を決めた。これにより、深刻となっている域内市場における鉄鋼原料の供給不足解消に貢献できるとしている。9日付工商時報が報じた。

 最近の国際ニッケル価格の大幅下落とステンレス市場における需要の低下を受け、燁聯と唐栄鉄工廠の域内ステンレス川上メーカーは相次いで減産措置を採っている。燁聯は単月で8万トン以上から6万トンまでの1~2割、唐栄も2割の減産を行っている。

 燁聯は、中厚鋼板を単月2,000~3,000トンまで増産して域内需要に応え、さらに中貿国際を通じて輸出にも回す考えだ。川下メーカーによると、燁聯は現在既に1,000トン以上の中厚鋼板を市場に供給しており、鉄骨構造などの用途に使用されている。