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10月の訪台中国人2割減、わずか5万人


ニュース 商業・サービス 作成日:2019年11月22日_記事番号:T00087024

10月の訪台中国人2割減、わずか5万人

 大陸委員会(陸委会)の21日発表によると、10月の訪台中国人旅行者は、内政部移民署の統計を基にした速報値で延べ5万人と、前月比20%減少した。8月以降の中国政府による訪台旅行制限措置で、2010年2月以降最低となった今年9月の6万2,500人(前月比69.1%減)を下回る見通しだ。陸委会は、中国政府が発行済みの渡航許可が期限切れを迎えるため、来年2月には中国人の個人旅行者数がゼロになると予測した。22日付工商時報が報じた。

 同日発表した陸委会の統計では、9月の中国人団体旅行者は延べ1万9,900人(前月比75.8%減)、個人旅行者は3万5,900人(67.8%減)だった。中国福建省との海運航路で台湾の離島の金門、馬祖を訪問する「小三通」の中国人客は3,351人と、前月の3万4,000人から大幅減となった。

 1~9月の訪台中国人旅行者数は168万8,000人で、うち個人旅行が91万3,000人、団体旅行が77万4,000人だった。

 台湾観光発展協会の柯牧洲副理事長は、来年1月の総統選後も、5月20日の就任演説までは中国政府の観光政策に変化はないとの見方を示した。旅行客の募集や渡航書類申請などの手続きには1カ月半かかることから、訪台旅行者が増加に転じるのは6月中旬以降と予想している。