ニュース 食品 作成日:2019年11月25日_記事番号:T00087040
油脂メーカーの福懋油脂(フォルモサ・オイルシード・プロセッシング)の経営権を巡る一連の混乱で、元経営陣勢力を代表する大株主の晋昇投資が、福懋油脂の董事会に派遣している法人代表を呉美紅氏(呉金泉・前興泰実業董事長の妹)から福懋油脂前董事長の許忠明氏に交代したことで、許氏が董事長に復帰した。呉美紅氏らが飼料メーカー、興泰実業の株式を追加取得することを防ぐ狙いだ。一方、現経営陣を代表する泰生海洋開発は、法人代表を蔡清松氏(福懋油脂業務主管)から呉美紅氏に戻した。23日付工商時報などが伝えた。
福懋油脂では6月に呉金泉氏率いる勢力が経営権を奪取。8月には呉美紅氏が董事長に就任した。また、新設された総裁ポストに許氏が就任していた。
この過程で福懋油脂は8月、現経営陣側の泰生海洋開発が法人代表を呉美紅氏から蔡氏に、元経営陣側の晋昇投資は法人代表を許氏から呉美紅氏にそれぞれ交代し、現経営陣と元経営陣が対抗勢力の人物をお互いに法人代表に選出する異例の状態で董事会を開き、呉美紅氏が董事長に就任していた。元経営陣側は今回、最近の背任疑惑を踏まえ、呉美紅氏を法人代表から降ろし、結局董事会は8月以前の状態に逆戻りしたことになる。
呉美紅氏は8月以降、会社資金9,200万台湾元(約3億2,800万円)以上を支出し、投資価値のない興泰実業の株式を大量取得しており、新聞報道をきっかけに背任やインサイダー取引などの疑惑が浮上している。
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