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歌林の米液晶TV提携先が会社更生、同喬集団が支援


ニュース 家電 作成日:2008年7月9日_記事番号:T00008705

歌林の米液晶TV提携先が会社更生、同喬集団が支援

 
 歌林(コリン)が約8%を出資し、「Olevia(オレビア)」ブランドの液晶テレビを受託生産している米シンタックス・ブリリアン(SBC)が8日、経営不振のため一部資産の売却と会社更生の申請を行った。歌林(コリン)のSBCに対する売掛金残高は59億4,000万台湾元(約210億円)に上り回収が懸念されているが、劉啓烈歌林董事長は8日、域内プラスチック射出成形大手の同喬集団(TCV)傘下、米オレビア・インターナショナルグループ(OIG)がSBCの資産と売掛金の支払い義務も含めた負債を引き受け、引き続き歌林と北米液晶テレビ市場で協力していくと明らかにした。9日付経済日報が報じた。 
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 SBCの液晶テレビ、オレビアは、ローエンド市場では「ビジオ」に水をあけられ、ハイエンド製品ではソニー、サムスンに太刀打ちできない状況になっており、市場では早くからSBCの経営不振の観測が流れていた。 

 経済誌「今週刊」によると、SBCは歌林の最大顧客で、歌林の昨年の売上総額212億元のうち、SBC向けは140億元と約3分の2を占め、SBCの経営不振は歌林の経営に深刻な影響を与える恐れが指摘されていた。

 SBCの支援を決めた理由について呉栄治TCV董事長は、「華人の作ったブランドが消えるのを見たくなかった」と語っている。