iPhoneSE2、来年Q1発売へ


ニュース 電子 2019年12月3日

iPhoneSE2、来年Q1発売へ

記事番号:T00087195

 アップルのスマートフォンiPhoneの廉価版新機種「iPhoneSE2」が来年第1四半期にも発売される見通しで、今月から在庫準備に入るもようだ。来年の出荷台数は2,000万~3,000万台と予測され、組み立てを担当する緯創資通(ウィストロン)と鴻海精密工業、カメラレンズを供給する大立光電(ラーガン・プレシジョン)など関連部品メーカーは、本来は非需要期の第1四半期に好業績が期待できる。3日付経済日報が報じた。

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 iPhoneSE2は予想される販売価格が399米ドルと、コストパフォーマンスの良さと現地生産で関税がかからないことから、インド市場で人気を呼ぶとみられ、組み立ての大部分を担うウィストロンと、一部を担う鴻海にプラス要因となりそうだ。ウィストロンは2015年にインドでiPhoneSEの生産を開始、投資を段階的に拡大してきており、今回の受注によってインド拠点は利益拡大期を迎えるとみられる。鴻海もインドでのiPhone生産を強化しており、アップルにとってインドは、内需を攻略する市場であると同時に、海外輸出の拠点としての役割が高まりつつある。なお、iPhoneSE2は中国では全く生産されないもようだ。

小型画面版の旗艦機種

 iPhoneSE2は4.7インチ液晶ディスプレイ、A13プロセッサー、3ギガバイト(GB)LPDDR4Xメモリー搭載、ストレージ容量64GB/128GBとされる。スペックはiPhone8と似ているが、3D(3次元)タッチ機能は搭載しないもようだ。いわば小型ディスプレイ版の旗艦機種といえ、ここ2年、販売の主力だった低価格機種、iPhone XR(テン・アール)、iPhone11よりもさらに価格が安いため、市場シェア拡大に期待が持てる。なお、iPhone6/iPhone6プラスは最新の基本ソフト(OS)「iOS13」にアップグレードできないため、ユーザーに強い買い替え需要がある。

来年の出荷予測を上方修正

 JPモルガン・チェースは2日、iPhone11シリーズの人気が続いていること、来年はiPhoneSE2および第5世代移動通信(5G)対応の4機種が新たに発売されるとみられることから、iPhoneシリーズ全体の来年第1四半期の出荷台数予測を4,500万台(前年同期比26%増)、通年では2億300万台へと、従来よりそれぞれ200万台、400万台引き上げた。

 同社ハイテク産業アナリストの楊維倫氏はiPhoneSE2について、iPhone8よりも性能を向上させており、消費者の購買意欲を注意を払って観察すべきと指摘した。

鴻海、インド組み立て拡大か

 鴻海は同日、子会社の富智康集団(FIHモバイル)が、複数の子会社を通じ傘下のライジング・スターズ・モバイル・インディアの普通株式を1億米ドルで取得したと発表した。グループによるインドでのスマホ組み立て業務の拡大に向けた投資とみられている。

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