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アーンスト&ヤング、会計士22人が離職


ニュース その他分野 作成日:2008年7月10日_記事番号:T00008722

アーンスト&ヤング、会計士22人が離職


 4大会計事務所の一角を占めるアーンスト&ヤング(安永会計師事務所)で、過去1年間に22人の会計士が離職していたことが分かった。アーンスト&ヤングの本部が所属会計士に不平等な契約を迫ったことが背景とされ、一部の会計士は提訴の構えも見せている。10日付経済日報が伝えた。

 アーンスト&ヤングの系列会計事務所だった致遠会計士事務所は昨年、名称を中国語圏での共通ブランドである「安永」に変更したが、その際にアーンスト&ヤングの本部は所属会計士が新たな契約書への署名を求めた。

 関係者によると、契約書はアーンスト&ヤング本部が系列の会計事務所の運営への干渉を強化するもので、所属会計士が内部の財務管理に関与できない上、従業員雇用などの決定権を奪う内容だった。さらに、退職後に会計関連の業務に就くことを禁じる競業禁止条項も含まれていた。

 離職した会計士のうち、5人は契約書に署名する前に顧客とともにプライスウォーターハウスクーパース(資誠会計師事務所)に移籍。9人は1人当たり少なくとも1,500万台湾元(約5,300万円)の退職金を受け取って引退した。さらに今月に入っても4人が離職する見通しのほか、一部会計士は文書偽造などを理由にみだりに解雇されたとして、提訴する準備も進めている。

 アーンスト&ヤングの顧客企業のうち昨年末までに40社が他社に流出し、うち25社がプライスウォーターハウスクーパースにくら替えしたほか、一部はKPMG台湾(安侯建業会計師事務所)、デロイト&トーシュ(勤業衆信会計師事務所)に流れた