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中国スパイから金品、台湾工党主席ら起訴


ニュース 政治 作成日:2019年12月4日_記事番号:T00087242

中国スパイから金品、台湾工党主席ら起訴

 台南地方検察署(地検)は、中国のスパイから金銭や腕時計などの供与を受けたとして、労働組合系の小政党、台湾工党主席の鄭昭明容疑者とその息子、鄭智文容疑者の2人を国家安全法違反の罪で起訴し、それぞれ懲役3年、3年8月を求刑した。4日付自由時報が報じた。

/date/2019/12/04/17spy_2.jpg証人の軍官も高級腕時計を贈られた(3日=中央社)

 両被告は2009年から10年にかけ、中国側の諜報(ちょうほう)員と接触し、「北平模式(無血開城方式)」で「祖国統一の大業」を成し遂げようなどと持ち掛けられ、金品を受け取ったとされる。

 鄭智文被告は台湾陸軍ミサイル指揮部中校(中佐)監察参謀官などを歴任し、13年7月に退役後、父の事務室主任を務めていた。調べによると、鄭昭明被告は09年に東京で中国の諜報員と接触。息子の軍内での職掌などを聞き出され、花瓶と現金1,000米ドルの提供を受けた。

 10年になると、中国側の諜報員は福建省の統一戦線部に属していると名乗り、鄭氏親子とシンガポールで会い、協力を持ち掛け、米ドル現金と高級腕時計を手渡した。鄭智文被告は退役後、別の軍官を諜報員に紹介したという。この軍官は証人として聴取を受けたが、軍事機密漏えいの証拠がないため、処分は国防部に委ねられた。