ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

製紙業、7月から業績悪化の懸念


ニュース その他製造 作成日:2008年7月10日_記事番号:T00008729

製紙業、7月から業績悪化の懸念


 域内の紙製品需要に目立った高まりが見られず、製紙業界は7月から業績が下降するとの懸念が業者から示されている。上半期に川下顧客が原料在庫を増やしたことに加え、学校が夏休み期間に入ったことから、製紙各社はこの7月から出荷量が落ち、百貨店が中秋節セールを行う9月までは回復しないとの見通しだという。10日付聯合報が報じた。

 なお、台湾区紙器工業同業公会(紙器公会)の生産量統計によると、域内紙器の上半期総生産量は前年同期比4.21%増となった。特に総生産量1億7,300万平方メートルに達した4月は上半期で最高となり、年成長率も5.65%に達した。工業用紙メーカーが5月に値上げし、さらにアート紙、家庭用紙製品でも上半期2、3度値上げを行ったことから川下で原料の買いだめが起きたようだ。

 一方、台湾区造紙工業同業公会によると、1~5月の紙製品総生産量は昨年同期比6%増で、主に家庭用とコート紙の伸び率が大きく、それぞれ6.3%、11%増となった。コート紙の増加は、同製品に使用されるパルプ原料の割合が非コート紙に比べ高いことから、継続するパルプ価格の上昇をみて、同製品の用途先である出版業界が事前調達を増やしたとみられる。