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台湾中油、第5ナフサプラントで故障


ニュース 石油・化学 作成日:2008年7月10日_記事番号:T00008732

台湾中油、第5ナフサプラントで故障

 
 台湾中油の第5ナフサ分解プラント(高雄市楠梓区、通称五軽)で先週、機器故障が起き、操業を停止したことが9日までに分かった。エチレン、ポリプロピレンの供給に影響が出ている。10日付経済日報が伝えた。

 同社によると、故障個所はブタジエン抽出プラントで、復旧には2週間かかる見通し。操業停止により、契約先への供給量はエチレンが契約量の70%、ポリプロピレンが同50%に削減され、川下に影響を広げている。

 同社からエチレンなどの供給を受けている川下業者は、減産通知を受けていただけで、9日まで操業停止の事実を把握していなかった。このため、在庫分の原料が底をついた後は20~30%の減産が避けられない見通しだ。 

 極東地区のエチレン実勢価格は、台湾中油の操業停止に加え、ナフサ高騰でインドネシアのチャンドラ・アスリが20%の減産を決定したことなどで1トン1,660米ドル以上に値上がりした。川下業者は事前の原料確保に失敗し、苦しい対応を迫られている。