ニュース 電子 作成日:2008年7月10日_記事番号:T00008739
域内2位の携帯電話ODM(相手先ブランドで設計から製造までを担当)メーカー、華冠通訊(アリマ・コミュニケーションズ)が、EMS(電子機器受託生産サービス)世界3位でフィンランドに本社を置くエルコテックの携帯電話組み立て担当部門「パーソナル・コミュニケーションズ」を合併するもようだ。10日付工商時報が伝えた。
華冠は欧州プライベート・ファンドの協力を得て資金調達を行い、今月中の合意を目指しているとみられる。エルコテックの昨年通年の売上高は約30億ユーロ(約5,050億円)で華冠の10倍近くに上るため、合併が実現すれば、華宝通訊(コンパル・コミュニケーションズ)を抜いて、携帯電話ODM域内最大手となり、世界的に見ても一線級のメーカーに成長することになる。
華冠は、過去2年間ソニー・エリクソンの中低価格機種を受託しているが同社製品の販売不振により業績が悪化し、さらに顧客のLG電子への出荷も昨年は落ちこんだ。このため昨年から今年第1四半期まで赤字が続いており、こうした現状を打破するために今回の合併に打って出たとみられる。
エルコテックの主要顧客はノキアで、パーソナル・コミュニケーションズ部門は第1四半期の売上高が、全体の76%を占める6億8,800万ユーロに上った。
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