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黒マグロ漁獲量、出漁減少で過去10年最低に


ニュース 農林水産 作成日:2008年7月11日_記事番号:T00008755

黒マグロ漁獲量、出漁減少で過去10年最低に

 
 域内最大の黒マグロ漁港、屏東県東港の今年の黒マグロ漁獲量は、原油高の影響で出漁する漁船が減少したため、現段階で前年比約35%減、過去10年で最低の2,903本にとどまっている。漁獲減の結果、黒マグロ1キロ当たりの価格は577台湾元(約2,030円)と、前年比で約19%上昇した。11日付自由時報が報じた。
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 今年の水揚げした黒マグロの総重量は約65トンで、「1万1,300本、200トン」を記録した1999年の3分の1の水準だ。

 東港漁業組合の林漢丑総幹事によると、 40トンの漁船が10~20日出漁する場合、ガソリン代が100万元にも上ってしまうため、黒マグロを捕る自信がない業者は出漁しようとせず、この結果、東港の1,300隻あまりの漁船のうち、3分の1が港に停泊したままになっているという。また、日本が台湾の越境出漁を厳格に取り締まっていることや、フィリピン海軍が台湾漁船を拿捕(だほ)して高額な金銭を要求することなども、出漁意欲を削ぐ要因になっている。

 マグロ漁獲量の大幅な減少について行政院農業委員会漁業署では、地球温暖化による海水温度の上昇とも関係があると指摘している。