ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

エルピーダがDRAM減産、業界に波及か


ニュース 電子 作成日:2008年7月11日_記事番号:T00008778

エルピーダがDRAM減産、業界に波及か

 
 エルピーダメモリは10日、NOR型フラッシュメモリー最大手のスイス・ニューモニクスから生産委託を受けることで合意したと発表した。生産能力の一部をフラッシュメモリーの受託生産にシフトした格好で、標準型DRAMの事実上の減産を意味する。11日付経済日報が伝えた。

 エルピーダがニューモニクスに納入するのは12インチウエハーNOR型フラッシュメモリーで、広島工場で来年半ばにも65ナノメートルプロセスを使った生産を開始する。ニューモニクスは欧州STマイクロエレクトロニクスと米インテルによる合弁会社。

 エルピーダによる今回の決定は、DRAMの供給過剰を受けた措置とみられる。同社は事実上DRAM業界で先頭を切って減産に踏み切ったことになる。今後は台湾メーカーを含む各社が追随するかに注目が集まる。

 DRAM市況は需要期の第3四半期に入っても上向いておらず、相場下落でメーカー各社は赤字に直面している。南亜科技の白培霖副総経理は、「世界でDRAMが1~2%減産されれば数量的には少なくない。市場ではDRAMの供給過剰が指摘されているが、エルピーダによる事実上の減産は市況を刺激する効果がありそうだ」と指摘した。