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世貿三館の地上権売却入札、最低制限価格が過去最高へ


ニュース 建設 作成日:2020年1月9日_記事番号:T00087786

世貿三館の地上権売却入札、最低制限価格が過去最高へ

 財政部国有財産署(国産署)は8日、台北市信義区の台北世界貿易センター三館(世貿三館)の地上権売却入札について地上権審議小組による会議を開催し、20日に入札公告を出す他、権利金の最低制限価格を時価の約5割とすることを決定した。実際には250億~300億台湾元(約910億~1,100億円)となり、台湾の地上権売却入札としては過去最高額を更新する見通しだ。9日付経済日報が報じた。

 近年、地上権売却市場は低調で、最低制限価格は時価の3~4割に設定されることが多い。しかし国産署の曽国基署長は、世貿三館は信義区で最後に残った優良物件で商業・オフィスビルとしての需要が非常に高い他、敷地面積が5,000坪近くに上り、利用範囲が非常に広いと指摘。このため最低制限価格を時価の5割に設定したと説明した。

 台湾の地上権売却における1坪当たり落札額の過去最高は、昨年11月に生命保険大手の南山人寿保険が落札した信義行政中心(信義区)の約744万元だが、世貿三館はこれを上回る可能性があると業界では予想されている。