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「民進党の指図と言え」、国民党幹部にスパイ脅迫疑惑


ニュース 政治 作成日:2020年1月10日_記事番号:T00087823

「民進党の指図と言え」、国民党幹部にスパイ脅迫疑惑

 オーストラリア紙エイジは8日、台湾の蔡正元・国民党副秘書長と中国の実業家、孫天群氏が、オーストラリアに亡命した中国のスパイ、王立強氏を脅迫するなどして、一連の諜報(ちょうほう)活動は台湾の民進党の指図によるものだったと供述を変えるよう迫っていたと報じた。10日付自由時報が伝えた。

/date/2020/01/10/17spy_2.jpg釈明会見を行う蔡氏。王氏に話を信じさせるために、自身と習近平中国国家主席が一緒に写った写真を王氏に送ったとも報じられている(9日=中央社)

 報道によると、蔡氏らは王氏に民進党に買収されたと供述するよう迫り、「従わなければ中国に送還される」「殺されるかもしれない」などと脅迫したとされる。

 オーストラリア警察当局は実名を挙げないまま、「オーストラリア住民が脅迫を受け、捜査を開始した」とし、間接的に事実関係を認めた。法務部の陳明堂政務次長(次官)は9日、年明けにオーストラリア警察から蔡氏の身元照会があったことを明らかにした。

 一方、蔡氏は同日の記者会見で、王氏を脅迫した事実はなく、王氏から民進党による資金提供について聞いたこともないと疑惑を否定した。しかし、現地メディアは蔡氏と孫氏によるものとされるアプリでの対話記録を報じるなどしており、蔡氏は窮地に追い込まれている。

 民進党も同日記者会見を開き、「国民党と共産党が手を組んで選挙に介入しようとしたものだ」とした上で、「民進党が『偽の中国スパイ』を利用し、選挙に影響を与えようとしたかのようにでっち上げる手段は非常に悪質だ」と強く批判した。