ニュース 社会 作成日:2020年1月10日_記事番号:T00087824
臓器提供・移植登録センターの統計によると、死後に臓器提供した人の数は昨年、375人と過去最多を記録した。約10年前に比べ100人以上の増加だ。このうち本人または家族が提供を申し出た割合は2005年の64.8%から昨年は71.5%まで上昇。臓器提供者が生前にドナー登録を行っていた割合も05年の9%から昨年は24%まで上昇しており、臓器提供に対する意識の高まりがうかがえる。
同センターの李伯璋董事長によると、同センターが設立された02年当時、臓器提供者の数は年間わずか91人だったが、その後は政府による法整備が進んだこともあり、年を追うごとに増加を続け、09年に200人、17年に300人を突破した。
台湾における臓器提供は、▽心臓▽肝臓▽腎臓▽肺臓▽膵臓(すいぞう)▽小腸──などの臓器を提供する「第1類」と、角膜と皮膚のみを提供する「第2類」に分けられるが、昨年の提供者は第1類が139人、第2類が236人だった。
また台湾における臓器提供者の増加に伴い、中国など海外で臓器移植手術を受けるケースが減ってきている。臓器提供・移植登録センターの統計では、13年に海外で移植手術を受けたのは137人に上ったが、昨年は87人に減少した。
ただ、同センターの江仰仁執行長は、現在、台湾には腎臓移植を待つ患者が7,000人以上、肝臓移植を待つ患者も1,000人以上おり、提供者の数が増えているとはいえ、必要な数には依然遠く及ばないと指摘した。
李董事長は、台湾で臓器移植手術を受けた後の生存率は既に欧米各国と同レベルに向上しており、手術を受けるチャンスさえあれば命が救われるとして市民に臓器提供への理解を呼び掛けた。
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