蔡英文氏が再選、過去最多得票817万票


ニュース 政治 作成日:2020年1月12日

蔡英文氏が再選、過去最多得票817万票

記事番号:T00087827

 総統選挙の投開票が11日行われ、現職の与党民進党、蔡英文氏(63)が817万票を獲得して再選を果たした。過去最多の得票数だ。同日の立法委員選挙でも定数113のうち61議席を民進党が獲得し、単独過半数を維持した。中国による台湾への圧力が強まり、香港の反中デモが長引く外部要因による追い風に乗った。

/date/2020/01/12/00cai_2.jpg蔡氏(右)は、「香港の皆さん、台湾はあなた方を支えます」と呼び掛けた。左は頼氏(11日=中央社)

 中央選挙委員会(中選会)によると、民進党の正副総統候補、蔡英文・頼清徳ペアの得票数は817万231票(得票率57.13%)で、国民党の韓国瑜・張善政ペアの552万2,119票(38.61%)、親民党の宋楚瑜・余湘ペアの60万8,590票(4.26%)に圧勝した。蔡・頼ペアの得票数は、2008年の国民党の馬英九・蕭万長ペアの765万票を上回り、得票率は前回16年の蔡・陳建仁ペアの56.12%を上回った。中国に対する警戒感が高まる中、好天に恵まれたこともあって若者も多く投票所に足を運び、投票率は74.9%と16年の66.27%を8.63ポイント上回った。

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 立法院の獲得議席数は、▽民進党、61議席(7議席減)▽国民党、38議席(3議席増)──に続き、柯文哲台北市長率いる台湾民衆党が5議席で第3野党に浮上した。時代力量は3議席、台湾基進は1議席、無所属は5議席で、親民党はゼロだった。任期は2月1日から4年間。

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「脅しに屈することはない」

 蔡氏は同日午後9時すぎに国際記者会見を開き、台湾の主権や民主が脅かされれば、台湾を守ろうとする声が強まるだけで、脅しに屈することはないと強調。両岸(中台)が互いに尊重し合い、交流することを双方の人民は望んでいると指摘し、中国当局に対し「和平、対等、民主、対話」を呼び掛けた。

 頼氏は、1992年の共通認識(92共識)、一国二制度に対する台湾人民の拒否を選挙結果で示すことができ、総統選挙の目標を達成したと語った。

国民党惨敗、呉主席が引責辞任

 「台湾安全、人民有銭(台湾が安全であってこそ、市民が豊かになる)」を主張したものの、蔡氏に264万票差で敗れた国民党の韓氏(62、高雄市長)は、努力が足りなかったと敗北宣言を行い、13日より高雄市政府に戻ると語った。

 国民党の呉敦義主席は惨敗を認め、15日の中央常務委員会で幹部とともに辞職すると表明した。主席の後任には朱立倫・前新北市長の呼び声が高い。

 親民党の宋氏(77)は、当初は国民党の総統候補を目指したが選ばれず、後に宋氏を支援した鴻海精密工業前董事長の郭台銘(テリー・ゴウ)氏に感謝を述べるとともに、4年後については語らないとしつつも、映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』には続編があるようだと再挑戦をにおわせた。今回は総統または副総統候補として5回目の出馬だった。

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