ニュース 政治 作成日:2020年1月12日_記事番号:T00087835
総統選挙と同時に実施された立法委員選挙で、与党・民進党は61議席と改選前の68議席から7議席減らしたものの、目標だった定数113議席の過半数を維持した。蔡英文政権は2期目も安定運営が見込める。
民進党の議席の内訳は、小選挙区(定数73議席)で46議席、原住民区(6議席)で2議席、比例代表(34議席)で13議席だった。小選挙区で支持基盤の高雄市、台南市など南部を総なめにし、北部でも議席を大きく減らさなかったことが過半数維持の要因だ。一方、比例代表では前回2016年の18議席からの大幅減となった。総統選では蔡氏に投票したものの、比例代表では民進党への不満などから、柯文哲台北市長が率いる台湾民衆党や、時代力量などに票を投じた有権者が約336万人いた。
野党・国民党は38議席と改選前から3議席増となったが、目標の60議席には遠く及ばなかった。比例代表では13議席と2議席増やし、民進党と同数だったが、候補者リスト14位の呉敦義同党主席は落選した。総統選での蔡氏の圧倒的有利が予想された中、国民党は選挙戦終盤は立法委員選に注力していたが、支持を拡大できなかった。
民衆党、第三勢力に躍進
台湾民衆党は比例代表で5議席を獲得し、目標に掲げていた立法院で、第三の勢力となった。時代力量も小選挙区では全敗したものの、比例代表では3議席を得て改選前の勢力を保った。候補者リスト4位の黄国昌前主席は落選した。独立派の青年政党、台湾基進は、民進党の推薦を受けた陳柏惟氏が台中市第2選挙区(沙鹿区、龍井区、大肚区、烏日区、霧峰区)で、国民党の現職・顔寛恒氏を破り、同党初の議席を獲得した。
親民党は比例代表の議席獲得ラインとなる得票率5%に届かず、議席ゼロ(改選前3議席)に終わった。郭台銘(テリー・ゴウ)鴻海精密工業前董事長が側近2人を比例で擁立するなど同党に協力したが効果はなかった。
民進党の高嘉瑜氏(前左)は台北市第4選挙区(南港区・内湖区)で、国民党現職の李彦秀氏を破り当選。同選挙区で民進党候補が当選したのは初めてだ(11日=中央社)
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