ニュース 社会 作成日:2020年1月14日_記事番号:T00087884
11日に行われた総統選挙で蔡英文総統(民進党)が再選を決めたことは日本のメディアでも大きく取り上げられたが、産経新聞が蔡総統を紹介した記事で、ニックネームの「辣台妹」を「唐辛子娘」と翻訳したことが話題を呼んでいる。
PAPARAYAさんは、この言葉は予想のつかないかわいさがあり、何かの広告キャラクターみたいと投稿した(PAPARAYAさんフェイスブックより)
産経新聞(電子版)は11日付の記事で蔡総統について、「蔡氏にはインターネットで『辣台妹(ラータイメイ)』というあだ名が付けられた」と紹介。「唐辛子のような勝ち気な女性」という意味と説明した。
台湾で「辣」と言えば、普通は「辛い」という意味で、これが転じて「辛辣(しんらつ)」「手厳しい」といった意味でも使われる。さらに、主に女性を形容する場合に「セクシー」の意味でも使用される。
一方、「台妹」は「台湾の若い女性」、特に「台湾っぽさが強く、通俗的で言葉使いがラフな女性」といった意味合いが込められる。ちなみに日本語の俗語「ギャル」は台湾で「辣妹」、「コギャル」は「小辣妹」となる。
蔡総統に「辣台妹」のニックネームが付けられたのは昨年のこと。1月2日に中国の習近平国家主席が、武力行使の可能性を捨てないとした上で、台湾に「一国二制度」による統一を求めるとの談話を表明したところ、蔡総統は即座に「(台湾では)絶対多数が一国二制度に反対している」と厳しく反論したことがきっかけとなった。
こうした経緯から「辣台妹」のニックネームと「唐辛子」は関連性が薄く、台湾のネットユーザーにとって「唐辛子娘」は違和感が大きく、笑いを誘ったもようで、「食べ物を擬人化したキャラクターみたい」「少女グループの名前のよう」「わさび娘の方がいい。辛いし、(民進党カラーの)緑色だから」などの反応が見られた。
ただ「唐辛子娘」という言葉自体は「かわいい」などと気に入った者も多かったようで、イラストレーターのPAPARAYAさんは早速、蔡総統が巨大な唐辛子の入った桶(おけ)を大砲のように構えるイラストを制作してフェイスブック(FB)に投稿し、注目を集めている。
台湾のコンサルティングファーム初のISO27001(情報セキュリティ管理の国際資格)を取得しております。情報を扱うサービスだからこそ、お客様の大切な情報を高い情報管理手法に則りお預かりいたします。
ワイズコンサルティンググループ
威志企管顧問股份有限公司
Y's consulting.co.,ltd
中華民国台北市中正区襄陽路9号8F
TEL:+886-2-2381-9711
FAX:+886-2-2381-9722