ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

大台北地区のタクシー、空車率72%に


ニュース 運輸 作成日:2008年7月14日_記事番号:T00008792

大台北地区のタクシー、空車率72%に

 
 2006年の大台北地区(台北県市、基隆市)のタクシーの空車率は、時間換算で72.27%に上り、1997年の35.6%から倍増したことが台湾大学の張学孔教授のまとめで分かった。14日付自由時報が報じた。
 
T000087921

 
 張教授のまとめによると、大台北地区のタクシーは約5万4,000台で、空車で走行している距離は1日当たり合計600万キロメートルに上る。これは1日当たりガソリン81万5,000リットルの浪費に相当し、年間損失額は63億9,700台湾元(約220億円)に上るという。

 張教授は、タクシーが多すぎることが空車率上昇の最大原因だと指摘している。タクシーの台数は人口117人に対し1台と、世界で最も多い。一方、利用率は世界で最も低く、1台・1日当たりの乗客数が22.2人だ。香港と比べると、人口比でのタクシー台数は3倍、利用率は3分の1となっており、タクシー運転手の苦しい生活が想像できる。

 毛治国交通部長は、タクシー乗り場の設置や、予約での利用を増やすことで、空車時の燃料浪費を抑える仕組みづくりを検討していると語った。