ニュース 商業・サービス 作成日:2020年2月3日_記事番号:T00088048
中国・湖北省武漢市で発生した肺炎などの症状をもたらす新型コロナウイルスの感染拡大を受け、中国本土と台湾の観光当局は1月24日までに、双方への団体旅行の送り出しを全面的に取りやめるよう業界に通知した。総統選挙前後で落ち込んでいる中国からのインバウンド観光の回復が遠のいたばかりか、世界的な感染拡大による観光市場縮小も予想され、業界は史上最悪の不景気に見舞われそうだ。31日付自由時報などが報じた。
武漢など湖北省からの団体旅行者は27日までに台湾を出境した(中央社)
静宜大学観光学系の黄正聡副教授は、影響が5月まで続いた場合、インバウンド市場は延べ184万人、生産額734億台湾元(約2,600億円)の減少、台湾域内旅行の消費額は約5割の500億元縮小し、台湾観光業界に1,234億元の損害をもたらすと試算した。アウトバウンドは延べ240万人、消費額960億元の減少とみている。
台湾から中国本土への団体旅行送り出しは既に2月末までの停止が決定しており、旅行業者大手の損害額は▽雄獅旅行社(ライオン・トラベル・サービス)、2億6,000万元▽可楽旅遊(Colaツアー)、2億5,000万元▽易遊網(ezトラベル)、1億5,000万元──に上る見通しだ。
警告情報、中国全域に拡大
台湾の中央流行疫情指揮中心(中央流行疫情指揮センター)は28日、湖北省に出していたレベル3(警告、3段階の一番上)の新型コロナウイルスの海外旅行感染症情報を中国本土全域に拡大した。不要な渡航を避けるよう呼び掛けている。
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