ニュース 食品 作成日:2020年2月3日_記事番号:T00088059
油脂メーカーの福懋油脂(フォルモサ・オイルシード・プロセッシング、FOPCO)は1月31日、臨時株主総会で独立董事(社外取締役)の補欠選挙を行い、許忠明氏ら前経営陣が推した候補が選任され、7カ月にわたる経営権争いにひとまず終止符が打たれた。1日付工商時報などが伝えた。
福懋油脂では、昨年6月末の役員改選で飼料メーカー、興泰実業の呉金泉前董事長率いる勢力が経営権を奪取。新経営陣が独断で本業とは直接関係ない興泰実業の株式を買い増したことから、前経営陣は背任に当たるのではないかとして反発を強めていた。前経営陣は臨時株主総会の招集に持ち込み、独立董事の選任で董事会の過半数を占め、経営権の奪還に成功した。
呉氏率いる勢力が経営に当たった約半年間には、インサイダー取引や会社資金の不正流用などの疑惑が次々と浮上し、検察当局による捜査のメスが入る可能性も指摘されている。
昨年6月末の役員改選では、許氏らは議決権の過半数を握りながら、呉氏らが独立董事に票を集中させる巧妙な戦略で経営権を奪取するという番狂わせが起きた。それをきっかけとして、一般の董事と独立董事を同時に選出する現行の董事選出制度の欠陥を指摘する声も上がっている。
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