ニュース 社会 作成日:2020年2月3日_記事番号:T00088069
中国・湖北省武漢市で発生した肺炎などの症状をもたらす新型コロナウイルスの感染拡大を受け、台湾市民の間でマスクの争奪戦が起きている他、消毒用アルコールの需要も急増し、品切れが相次いでいる。
TTL花蓮工場では3日早朝から、消毒用アルコールを求める市民の行列ができた(3日=中央社)
酒・たばこ大手、台湾煙酒(TTL)によると、同社が製造販売を手掛け、消毒用などに使用される95度アルコールは、120万リットルと十分な在庫を備えている。最近の新型コロナウイルスの感染拡大により、市民の間で急激に需要が高まり、薬局やドラッグストアへの供給が追い付いていない状況だ。また、同社が全土に設置している営業所や展示販売拠点での販売量も1日当たり4,500ダースと、従来の500ダースから爆発的に増えている。
このためTTLはきょう3日より、営業所や展示販売拠点での95度アルコール500ミリリットル(ml)入り商品の販売を1人2瓶に制限した。
また、通常1日当たり5,000ダースのアルコール製品を生産しているところ、需要急増を受けてきょうより生産ラインで2交代制を導入、生産能力を増強する。500ml入り、60ml入りの商品をそれぞれ1万ダース生産する方針だ。消毒用に希釈する必要のない75度製品も製造する。
衛生福利部疾病管制署(CDC)によると、高濃度アルコールは微生物タンパク質に膜を作らせる作用があり、感染症予防の消毒には70~78度のアルコールの方が効果が高い。このため専門家は、95度アルコールを購入した場合、アルコール3に対し、蒸留水または煮沸した水1を合わせ、希釈して使用するよう呼び掛けている。
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