ロイターが消息筋の話として伝えたところによると、肺炎などの症状をもたらす新型コロナウイルスの感染拡大で、中国の多数地域で春節（旧正月）連休後の企業活動再開が10日以降に延期されたことを受け、鴻海科技集団（フォックスコン）は中国での生産をほぼ全て止めており、稼働再開がさらに延期されればアップルなどへのスマートフォンの出荷に大きな影響が出る見通しだ。中央社電などが伝えた。
消息筋によると、鴻海はベトナム、インド、メキシコの工場での生産を増やして対応しているため、現時点での影響は軽微だという。ロイターに対し、鴻海はコメントしなかった。
iPhone出荷10％下方修正
天風国際証券（ＴＦインターナショナル・セキュリティーズ）の郭明錤アナリストの最新レポートによると、中国では春節連休期間のスマホ出荷台数が前年同期比50～60％減少した。第５世代移動通信（５Ｇ）対応スマホへの買い替え需要も予想を下回っているため、今年通年では前年比15％減少する見通しだ。
郭アナリストはこの他、第１四半期のiPhone世界出荷台数予測を3,600万～4,000万台へと10％下方修正した。
