ニュース 社会 作成日:2020年2月4日_記事番号:T00088101
中国・湖北省武漢市で発生した肺炎などの症状をもたらす新型コロナウイルスの感染拡大により、台湾では大規模イベントの中止が相次ぐ中、台北市で毎年、元宵節(旧暦1月15日、2020年は2月8日)ごろに行われる恒例の台北灯会(台北ランタンフェスティバル)は予定通り実施されるものの、規模が縮小されることとなった。
台北市西区の会場では、今夏に開催される東京五輪にちなんだランタンも登場する(台北市リリースより)
台北灯会は2月8~16日に開催される。初めて会場を西区(西門町周辺)と東区(南港区・南興公園周辺)の2カ所に開設、メインランタンも各会場に一つずつ設置する。
一部市議会議員からは「新型コロナウイルスの影響で小中学校が休校となる中、台北灯会を開催する意義はあるのか」、「感染拡大の要因になるのではないか」と開催を疑問視する声も上がっている。
黄珊珊副市長は、台北市での感染状況は市中感染レベルには至っていないため、台北灯会は予定通り実施すると強調した。ただ、開幕式、閉幕式などは規模を縮小し、飲食ブースの設置は中止する。さらに学校の休校措置に合わせ、学生によるパフォーマンスやパレードを中止する。これによりパレードには当初、29団体が参加する予定だったが、これが14団体に減少する。
今後、市中感染が発生した場合、ランタンを設置するだけにとどめ、パレードなどのイベントは中止となる可能性もある。
一方、新北市の新北灯会(新北ランタンフェスティバル)は2月7日~3月1日に新北大都会公園で、予定通りの規模で開催する。ランタンの手作り体験エリアやグルメエリアが設けられる他、今年は日本の青森からねぶた、秋田県大仙市から巨大紙風船が出展される予定だ。
新型コロナウイルス対策として新北市政府民政局の柯慶忠局長は、開催期間中は毎日、全面的な消毒と清掃を実施するとともに、会場内20カ所に消毒スペースを設けると説明。またグルメエリアでは入り口で入場者の体温を測定する他、スタッフ全員が手袋を着用する、毎日体温を測るなど管理を徹底する。
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