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《新型肺炎》マスクの生産減、設備・人手不足ネックか


ニュース 医薬 作成日:2020年2月6日_記事番号:T00088135

《新型肺炎》マスクの生産減、設備・人手不足ネックか

 経済部工業局関係者は5日、新型コロナウイルス感染拡大による品薄が続いている台湾のマスク生産量は、従来の1日当たり400万枚から320万枚に減少しており、生産が追い付いていないと認めた。業界では、生産ライン不足、労働力不足、物流の問題を指摘する声が上がった。6日付経済日報が報じた。

 マスク生産量の減少について経済部関係者は4日、原料の供給不足が原因と説明したが、5日には一転して、原料供給は6月まで問題ないとの見通しを示した。

 業界関係者は、マスクメーカー大手で現在、原料不足が生じているのは1社のみで、他はフル稼働と指摘した。統計によると、台湾のマスクメーカーは81社。上位5社で1日218万枚を生産している。

 こうした中、政府は1カ月以内に日産能力を1,000万枚へと拡大させるため、日産10万枚の生産ラインを60本増設する方針を示した。ただ、設備搬入まで3週間を要するとみられる。またマスクは粗利益率が低く、業界の給与水準が低いため、労働力の確保にも困難が予想される。