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作成日:2008年7月15日_記事番号:T00008815
宝くじ2.5億元、当選者現れず時効に
一獲千金を狙う庶民のささやかな夢、といえば宝くじ。このほど「威力彩」(1~38から6個の番号を選び、1~8から枠番号を1個つ選ぶロトくじ)で、1等当選金2億5,000万台湾元(約8億7,000万円)が時効を迎え、話題になっている。
この1等くじは、今年4月14日午後2時頃に台北市大同区民生西路101号の宝くじ売り場で発売された。威力彩の1等当選確率は2,200万分の1といわれ、コンピューターくじの中では最も低い。
当選者はそんな幸運に恵まれながらも、当選金支払い期限の7月14日午後5時になっても現れず、とうとう時効となってしまった。なんとももったいない話だ。
宝くじ発行会社、台湾彩券の尚瑞強董事長によれば、この威力彩は4月という時節柄、企業が社内の宴会などのイベント賞品として購入した可能性が高いという。このため、当選くじは、宴席の酔いが回って持ち帰るのを忘れられたか、捨てられてしまったということも考えられる。
公益くじは2002年に始まって以来、時効当せん金が53億余元にも上っている。台湾彩券が宝くじ発行を開始した昨年1月から今年6月末の間だけでも、約8億5,300万元が時効となった。
海外では時効当選金は次期のくじに繰り越したり、追加の当選番号を設けその当せん金に充てたりするが、台湾ではすべて国庫に充当される。
今回の2億5,000万元も当然ながら国庫を潤すことになる。その行方は、▽税金、5,000万元▽地方政府、1億元▽国民年金準備金、9,000万元▽全民健康保険、1,000万元──だという。