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全新の集光型太陽電池、変換効率36%達成


ニュース その他製造 作成日:2008年7月15日_記事番号:T00008829

全新の集光型太陽電池、変換効率36%達成


 全新光電(ビジュアル・フォトニック・エピタキシー、VPEC)は14日、同社が積極的に開発を進める「高効率集光型多接合太陽電池エピタキシャルウエハ」が変換効率で域内最高の36%を達成したと発表し、市場の注目を集めている。陳懋常同社総経理は、来年第1四半期にも量産・出荷に入れるとしている。15日付工商時報が報じた。

 陳総経理はまた、変換効率を1年に1%ずつ向上させ、2011年の40%達成を目標とすると語った。観測では11年には「集光型太陽電池」の市場規模は1.5ギガワット(GW)に達し、太陽電池の全発電量のうち7%を占めるようになるとされている。

 また全新は、5月に行われた行政院原子能委員会(原能会)核能研究所の集光型太陽光発電システム競争入札で、太陽電池に関する総額500万~600万台湾元(1,750万~2,100万円)分を落札し、今年中に出荷を終えると明かした。

 太陽電池は材料や製造プロセスによって種類が豊富に存在するが、市場シェアは「結晶シリコン太陽電池」のが90%と最も高く、「薄膜太陽電池」がこれに続く。変換効率が最も高く人工衛星などに使用される「集光型太陽電池」は、域内では全新のほかに台達電子工業(デルタ・エレクトロニクス)、華上光電(アリマ・オプトエレクトロニクス)、晶元光電(エピスター)などが生産している。