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《新型肺炎》観光・電子など五大産業、国発会が影響予想


ニュース その他分野 作成日:2020年2月14日_記事番号:T00088296

《新型肺炎》観光・電子など五大産業、国発会が影響予想

 国家発展委員会(国発会)は13日、新型コロナウイルスによる肺炎で影響を受ける五大産業として、▽観光・小売り▽電子部品▽自動車部品▽石油化学▽機械設備──を挙げた。14日付聯合報が伝えた。

 国発会は「中国大陸は世界の工場であるばかりか、世界の主要市場であり、世界経済における重要性が日々上昇している。今回の感染拡大は台湾の国内経済に直接影響を与える」と指摘、観光収入の減少の他、中国の内需縮小と生産中断による間接的影響で、台湾製品の輸出に影響が出かねないとの認識を示した。

 台湾の貿易に占める中国(香港を含む)の割合は輸出が40.2%、輸入が20%に達する。中国経済の重要性は重症急性呼吸器症候群(SARS)流行時とは比較にならないほど大きい。

 国発会経済発展処の呉明蕙処長は、産業界への影響の一例として、電子部品分野では中国でのスマートフォン生産が影響を受け、半導体チップや光学レンズなど中間財の輸出に打撃となると指摘。また、台湾の石油化学産業は重要原材料の輸出先の9割が中国を占め、中国での需要減少が直ちに響くと分析した。自動車部品も影響は大きいが、代替輸入先を確保することが可能だとの認識を示した。当面は中国の自動車部品メーカーが来週初めから操業を再開できるかどうかが鍵となる。