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高層ビルの壁を素手で移動、元特殊部隊が泥棒


ニュース 社会 作成日:2020年2月14日_記事番号:T00088298

高層ビルの壁を素手で移動、元特殊部隊が泥棒

 高雄市のマンションでこのほど、20階以上の高層フロアの住宅に何者かが侵入し、現金が盗まれるという事件が相次いで発生。警察が調べたところ、驚くべき犯行の手口が明らかとなった。

 高雄市苓雅区にある複数の棟から成る36階建ての高層マンションのうち4棟で5件の窃盗事件が相次いで発生。被害を受けたのは20階より上のフロアの住民で、まさかこんな高いところに泥棒は侵入しないだろうと普段、窓に鍵をかけていなかったそうだ。

 ところが最近、間違いなく現金がなくなっていることが発覚し、警察に通報。捜査を進めた警察は、マンションの監視カメラの映像を基に同市前鎮区に住む43歳の男による犯行と判断し、今月6日に逮捕した。

 警察の調べによると、男はこのマンションの元住民で、かつて陸軍の航空特殊部隊に所属した経歴を持つ退役軍人だった。

 住民の生活サイクルや動線を熟知していた上、その経歴から動きが身軽で高所を恐れることのない男は、まずエレベーターでマンションの最上階まで上り、そこからスパイダーマンのごとくマンションの壁を素手で移動。鍵のかかっていない窓やベランダから住宅内へ侵入し、室内を物色して金品を入手した後、また同じルートで屋上へ戻っていたようだ。

 男はこれまでにも窃盗で有罪判決を受けたことがあり、犯行には熟練していたようで、被害を受けた住宅では家具や引き出しなどはほとんど動かされておらず、住民が気付くまでに時間がかかったようだ。

 男は軍を退役した後、商売を始めたが投資に失敗して借金を抱え、返済のために窃盗に手を染めたとみられる。せっかくの特技はまっとうなことに生かしてもらいたいものだ。