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王金平氏、副総統候補を拒否


ニュース 政治 作成日:2007年6月1日_記事番号:T00000883

王金平氏、副総統候補を拒否

 来年3月に行われる総統選挙の中国国民党(国民党)の総統候補者である馬英九前主席(前台北市長)は5月31日、副総統候補者として望んでいた王金平立法院長(同党副主席)と台北市内で会談したが、王氏にペアを組むことを正式に拒否された。統一派の外省人ある馬氏にとって、高雄出身で本土派の王氏は最も補完性の高い理想的なパートナーだったため、大きな痛手となった。

 会談終了後、馬氏は沈痛な表情で、「失望した」と表明。「新たなパートナー探しを始めなければならない」と語った。これまでは王氏に誠意を示すため、他の人物に当たることは一切していなかったという。

 現状では王氏以上に馬氏の副総統候補の条件を満たす人物は国民党内にはおらず、呉伯雄同党主席は事前に、「どんなことがあってもパートナーを組まねばならない」と再三強調していた。なお、台湾メディアではかつて南投県長や高雄市長を務めた本土派の呉敦義同党秘書長や、統一(ユニプレジデント)グループの林蒼生総裁らの名前が挙がっている。

 呉主席は最近私的な席で、「馬氏が台北市長時代の特別支出費の不正着服事件で一審有罪判決を受けた場合、王氏に総統候補になってもらった方がいい」と語ったとされているが、1日付中国時報によると、同主席は王氏に対し、立法委員の不分区(比例代表)の名簿順1位、および立法院長(国会議長)の役職継続の再検討という、実質的な処分を検討しているもようだ。

 王氏には現状維持指向の本土派勢力の代表として総統選挙の立候補するといった報道も以前より一部で出ており、王氏と国民党の関係が決裂した場合、動向が注目される。
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