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《新型肺炎》フィリピンが解除、台湾滞在歴での入国禁止


ニュース 社会 作成日:2020年2月15日_記事番号:T00088309

《新型肺炎》フィリピンが解除、台湾滞在歴での入国禁止

 フィリピン政府は14日午後、過去14日以内に台湾に滞在歴のある旅行者(フィリピン人および永久居住権保有者を除く)に対する入国禁止措置を即時解除すると発表した。同国は「一つの中国」政策に基づき、中国、香港、マカオに導入していた新型コロナウイルス感染対策のための入国禁止措置の対象を今月10日より、台湾にも拡大していた。15日付聯合報が報じた。

/date/2020/02/15/18philippines_2.jpgミンゴ次官は中国寄りの姿勢を鮮明にしており、これまでにも台湾の立場を軽視する発言があった(中央社)

 フィリピンが導入した台湾からの入国禁止措置に対し、蔡英文総統は14日午後、「政治的な理由によるものであれば容認することはできず、必ず対抗措置を取る」と発言。また一部立法委員から、フィリピン人出稼ぎ労働者の受け入れを拒否すべきとの提案を受けて「関連部会(省庁)は準備ができている」と語っていた。

 なお聯合報によると、今回の入国禁止措置はフィリピン保健省のエリック・ドミンゴ次官が独断で導入したもので、国民の支持を得られなかった他、同国政府内部でも反発が起きていた。これを見た台湾政府が各方面から水面下で交渉を進め、解除が実現したとみられる。