ニュース 社会 作成日:2020年2月17日_記事番号:T00088335
高雄市政府衛生局は、中国・上海から入境した中国籍配偶者が14日に空港から帰宅する際、中国からの帰台者に新型コロナウイルス感染拡大を受け求められる14日間の外出制限「居家検疫」措置中にもかかわらず、台湾高速鉄路(高鉄)を利用したとして罰金15万台湾元(約55万円)の処分を下した。16日付聯合報が報じた。
高雄市は14日までに10件の「居家検疫」規定への違反処分を下した(14日=中央社)
衛生局は、中国籍配偶者は自家用車やタクシーなどで移動すべきだったとした。中国籍配偶者は違反切符への署名を拒んだため、10日間の意見陳述期間を経て、罰金額の調整などを行う。現在、中国籍配偶者に症状は出ていない。
中央政府は再考求める
一方、中央流行疫情指揮中心(中央流行疫情指揮センター)は、自宅などの指定場所へ戻る過程の公共交通機関の利用禁止はされておらず、マスクをしていれば違反とは言えないとした。
鉄道会社や長距離バス関係者は、同センターや交通部が明確に規定しない限り、乗客の健康を考え、対象者は乗車禁止にすると説明した。
高鉄は15日、該当者の乗った列車の便と座席(14日南行き149号、自由席11号車7C)を公表し、同じ列車の利用者に対し症状があれば、早期に医療機関を受診するよう呼び掛けた。
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