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《新型肺炎》新型肺炎でスマホ業界、Q2にも発注調整か


ニュース 電子 作成日:2020年2月17日_記事番号:T00088342

《新型肺炎》新型肺炎でスマホ業界、Q2にも発注調整か

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、スマートフォン業界では在庫が増加しており、第2四半期には発注量の調整が見込まれる。サプライチェーン全体に影響が及びそうだ。17日付経済日報が伝えた。

 台湾のスマホ関連企業は最近の業績説明会で、第1四半期の業績への影響は小さいとの認識を相次いで表明しているが、業界内では、これは感染が本格的に拡大する春節(旧正月)前に第1四半期の発注が確定していたためで、影響は第2四半期以降に本格化するとの見方が出ている。

 関係者は「現在は商品が売れない」「完成品は在庫になっている」と述べた。中国国内で人の動きがストップしていることも状況悪化に拍車をかけている。第2四半期は元々が非需要期だが、このまま感染拡大が止まらない場合、影響はさらに深刻化しそうだ。在庫が解消しない場合、需要期の第3四半期の出荷状況にも影響を与えかねない。

 ガリウムヒ素(GaAs)半導体のファウンドリー大手、穏懋半導体(ウィン・セミコンダクターズ)は「第1四半期の発注は春節前になされたもので、影響は限定的だった。第2四半期の需要はまだ先行き不透明だ」と話した。

 金属筐体(きょうたい)大手、可成科技(キャッチャー・テクノロジー)は「感染状況が改善していない上、操業再開段階にあり、短期的には一定の影響を受ける」と説明した。

 一方、IC設計大手、聯発科技(メディアテック)は「商品や業務展開のバランスによって、通年業績への影響はコントロール可能な範囲にとどまると確信している」とした。