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歌林が信用取引禁止銘柄に、SBC経営破たんで


ニュース 家電 作成日:2008年7月15日_記事番号:T00008835

歌林が信用取引禁止銘柄に、SBC経営破たんで


 台湾証券取引所は14日、米シンタックス・ブリリアン(SBC)の経営破たんを受け、多額の売掛金回収問題が浮上した家電メーカー歌林(コリン)を16日から信用取引規制銘柄に指定すると発表した。SBCに対する売掛金残高は59億4,000万台湾元(約207億円)に上り、歌林は創業以来最大の財務危機を迎えた。15日付経済日報が伝えた。

 証取は14日、歌林の劉啓烈董事長、李敦仁総経理、朱泰陽財務長らを呼んで、経営状況や8%を出資するSBCとの関係に関する疑問点をただした。

 李総経理は、債権銀行への利払いは滞っておらず、部品工場などへの手形決済期限を平均120日から最長150日まで延長することで合意するなど、取引先からの支持も得ており、危機を乗り切ることは可能だと説明した。

 一方、朱財務長は、SBCに対する売掛金残高は59億4,000万元に子会社の駿林科技(デジメディア)による売掛金を加えると合計74億4,000億元に達することを明らかにした。

 SBCをめぐっては、同喬集団(TCV)傘下の米オレビア・インターナショナルグループ(OIG)がSBCの資産買収と同時に売掛金の支払い義務も含めた負債を引き受ける意向を示しているが、朱財務長はSBCの資産譲渡計画が裁判所の審査手続き中であることを理由に、現時点で売掛金が回収できるかどうかはコメントできないとした。