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郭台銘氏が鴻海株融資枠獲得、大規模投資への布石か


ニュース 電子 作成日:2020年2月18日_記事番号:T00088354

郭台銘氏が鴻海株融資枠獲得、大規模投資への布石か

 鴻海精密工業の創業者、郭台銘(テリー・ゴウ)氏が1月、自身が保有する同社の株式4億3,600万株を担保として差し入れ、銀行から融資枠を獲得していたことが分かった。担保株式の時価は402億4,000万台湾元(約1,470億円)で、241億4,000万元の借り入れが可能とみられ、市場関係者に大規模投資への布石と受け止められている。18日付経済日報が伝えた。

 郭氏による融資枠の獲得は、ハイテク投資ファンドを創設し、海外投資を行うことが目的とされる。郭氏は近年、鴻海の株式を担保に多額の融資を受けた後、大規模な投資を行ってきた経緯がある。シャープと堺ディスプレイプロダクト(SDP)の買収が好例だ。

 郭氏は1月下旬、「今後の人生は健康、未来技術の事業展開に集中したい。大規模なベンチャー投資ファンドを創設する」と発言していた。今回の融資枠獲得は一連の計画の一部とされる。特に日米、イスラエル、ドイツなどで投資先を模索している。

 融資枠は国泰世華商業銀行(キャセイ・ユナイテッド・バンク)、中国信託商業銀行(中信銀、CTBCバンク)、台新国際商業銀行(台新銀)から獲得した。