ニュース 医薬 作成日:2020年2月18日_記事番号:T00088358
ワクチン大手の高端疫苗生物製剤(メディゲン・ワクチン・バイオロジクス)は17日、新型コロナウイルスのワクチン開発で米国立衛生研究所(NIH)と提携する契約に調印した。18日付経済日報が伝えた。
陳燦堅総経理。同社とNIHはデング熱やジカ熱のワクチン開発で協力関係にあり、短期間での提携契約締結に至った(17日=中央社)
NIHが新型コロナウイルスの候補ワクチンと関連バイオ素材を提供、メディゲンが動物実験を行い、ヒトでの臨床試験に向けたデータを得る。メディゲンは「早ければ、第2~3四半期以降に臨床試験に入りたい」と説明した。メディゲンは台湾での臨床試験を行い、候補ワクチンの安全性や効果を確認する計画だ。
メディゲンによると、NIHが開発した候補ワクチンは、主に過去の重症急性呼吸器症候群(SARS)、中東呼吸器症候群(MERS)の流行時に整備したコロナウイルス抗原製造プラットフォーム(遺伝子組み換えスパイクタンパク質発現システム)で開発を行う。
メディゲンは、大規模な細胞プロセッシングセンター(CPC)が第1四半期に稼働を開始する予定で、今年の売上高の大幅な伸びが期待される。
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