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《新型肺炎》新型ウイルス感染2人増、死者の家族


ニュース 社会 作成日:2020年2月18日_記事番号:T00088368

《新型肺炎》新型ウイルス感染2人増、死者の家族

 中央流行疫情指揮中心(中央流行疫情指揮センター)は17日、新型コロナウイルス感染による台湾初の死者となった、いわゆる白タクの運転手の男性(60代)の家族2人から、新たに同ウイルス感染が確認されたと発表した。中部在住の母親(80代)とめいの夫(30代)で、既に感染が確認された弟(50代)と合わせ、家族内で4人の感染が確認されている。同センターは、春節(旧正月)連休中の会食時に感染が広がったと分析した。台湾での感染者の確認は累計22人となった。18日付聯合報が報じた。

/date/2020/02/18/18taxi_2.jpg台中市政府は2カ所の消毒地点を設けて、タクシー車両の消毒を強化している(17日=中央社)

 亡くなった男性の感染元は、客として男性の車に乗車した、浙江省から帰台した台商(海外で事業展開する台湾系企業)関係者が濃厚とされる。帰台後に呼吸器の症状で2度医療機関を受診したが、当時は通報の対象とされず感染の把握に至らなかった。台商関係者からは既にウイルスが検出されなくなっており、抗体検査により感染確認が進められている。

 この感染例が「市中感染」に該当するかについては専門家の間で意見が分かれているが、大規模な流行である「市中伝播(でんぱ)」の段階ではないとの見解では一致している。ある専門家は、感染経路の特定を待って「市中感染」かどうか判断すべきで、早急な判断は市民生活に支障をもたらすと指摘した。